2015/12/1 はHルートヒントを更新しましょう | ライタス株式会社

DNS関連のお話です。
弊社では、DNSの管理は他社様にお願いすることが多いのですが、技術面でのコンサルティングや保守を請け負っております。

JPRSで9月に発表されているHルートヒントのIP変更のお知らせがあったことを、予定表を見ていて思い出しました。

http://jprs.jp/tech/notice/2015-09-09-h-root-ip-address-change.html


ルートヒントは、インターネットを支えている重要なサーバーで、名前解決で使われている重要なサーバーです。

技術的なところは、JPRSの解説ページが詳しいので、そちらを御覧ください。
https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No45/0800.html

簡単に説明すると、ルートヒントは、インターネットで使われるURL(URI)をIPアドレスに変換するために使われるサーバーで、13個のルートヒントが存在します。といっても、13台しか動いていないわけではなく、確実に動いてもらうために、冗長化やロケーション分散などの技術を利用して、世界中でたくさんのルートヒントサーバーが稼働しています。

ルートヒントは、アルファベットで表され、AからMまでの名前を持ちます。例えば、Aルートヒントは、

a.root-servers.net

という形で表現されます。

ルートサーバーは、世界でどれだけ稼働しているのかを知るサイトがあります。
http://root-servers.org/

これを見ると、日本で稼働しているルートヒントは、計10個。そのうち東京に8個、大阪に2個のルートヒントが存在しているようです。(2015/10/22現在)


さて、話は戻って、今回のHルートヒントのIP変更の話ですが、ルートヒントは時々IPアドレスが変更されます。
Hルートヒントは、調べてみるとアメリカの陸軍研究所( U.S. Army Research Laboratory )によって運営されているようです。
もともとインターネットがアメリカ軍の軍事利用から発展していることを思えば、歴史的経緯があるのかもしれませんね。

ルートヒントの更新方法は、Windows系であれば、GUIから変更できます。

DNSのコンソールを開き、

 赤枠のところを右クリック・プロパティを選択します


ルートヒントのタブを開いて、ルートヒントを表示させます。
今回はh.root-servers.netを選択して、編集します。


解決ボタンを押すと、自動的に更新されるはずなので、検証済み欄がOK担っていることを確認して、適用します。


また、Bindの場合は、ルートヒントファイルを編集します。

ルートヒントファイルを直接編集して、新しいIPアドレスに変更しても良いですし、internicからダウンロードして上書きする方法もあります。

https://www.internic.net/domain/named.root

ルートヒントの配置されている場所は、Bindのconfigをみれば書いてあるはずです。
こちらを上書きして、namedを再起動すれば、ルートヒントの更新は終わりです。

ついついうっかりnamedの再起動を忘れることがありますが、更新したら必ず実施してください。


ルートヒントの更新は、気をつけていないと忘れることがありますが、時々やったほうが良い内容かと思いますので、タイミングを見てやるか、ニュースなどの情報をチェックしておくと良いかと思います。


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