完全無料でWordpressサイトを構築するメソッド | ライタス株式会社

諸般の事情により、サイトにお金をかけられないことがあります。
弊社としてはお受けできませんが、

貧弱なサーバーでもよければ、無料で独自ドメインを取得し、無料でWordpressのサーバーを構築することができましたので、その報告をします。




Wordpressサイトを展開するための要件



Wordpressは以下の要件を満たすサーバーならインストールできます。

・Wordpressに使える記憶域容量が100MB相当以上あること
・PHPが使えること
・MySQLが使えること

また、サーバーへのアクセスの動線として、ドメインを用意したほうがよいでしょう。
この記事ではWordpressのインストール方法については他所で多数記事があるので掲載しません。


無料ドメインの取得と設定




ドメインは、安いものも登場しており、弊社でも一部のドメインで取得代行を行っております。
おすすめは、お名前.comですが、初年度の価格を引き下げ、翌年度は通常通りの費用請求がされてしまうので、要注意ですが、それ意外の部分においては、比較的優秀ではないかなと思います。
過去にネームサーバーが停止してしまう事件がありましたが、それ以降は、再発防止策が徹底されているのか、目立った障害は発生していません。
※レンタルサーバーはたびたび障害が発生しているようです

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/01/news078.html

今回は、無料でドメインを配布しているサイトから取得します。無料なので、運用状態はいつ停止されてもおかしくはないですが、一時的な利用だと割り切るなり、止まってもしょうがないねと言って納得するのであれば、選択肢に入ってきます。

今回利用するのは、cu.ccというドメインです。
こちらのドメインは、無料で取得でき、期限も無期限という太っ腹ぷりですので、こちらにしました。

こちらのURLから、ユーザー登録を行います。
http://www.registry.cu.cc/

登録の方法は、英語を読むしかありませんが、リクエストがあれば掲載したいと思います。
本当の住所を入力する必要はないかもしれませんが、その辺の判断はユーザー次第です。
無料にも関わらず、意外とDMが来ないので良いかもしれませんが、できれば捨てメールなどで登録したほうがいいかもしれません。

cu.cc以外にも無料ドメインが存在しますが、有効期限が存在したり、更新に手間がかかったりと、悩ましい点も多いです。利用規約をよく読み、利用いただくのが必要かと思います。


無料DNSの取得と設定



ドメインが取得できたら、ネームサーバーを切り替えることをおすすめします。
レジストラのDNSサーバーを信用していないわけではないのですが、cu.ccドメインではDNS機能は設定できる部分が少ないので、無料のDNSサーバーを借りて、そこで管理するほうが良いかと思います。
無料DNSもサービスはたくさんあるので、必要に応じて契約してみてください。

オススメは、Dozensです。10レコードまでなら無料で扱えるのと、日本の会社が展開しているので、利用に困ることはなく、無料にもかかわらずサーバーが分散して管理されているのが魅力です。
単発で作る場合は、レコード数は3つもあれば十分なことが多いと思いますので、このようなサービスで構成するのが良いかと思います。

選定ポイントだけこちらにご紹介します。

・運用している会社が実在していること
・変な噂がないこと(会社やサービス名で検索してみる)
・運用実績があること

以上の点を抑えておけば、そこまで変なことにはならないと思います。


無料サーバーの取得



無料のサーバーなんて存在するのかと思うのですが、意外とありました。Wordpressが使えるサーバーが幾つかあったのでご紹介します。

未来サーバー
ホスティンガー・ジャパン
XDOMAIN
WPblog

いわゆるPHPサーバーと呼ばれるジャンルで検索すれば、もう少し出てくると思います。
画面は、いかにも海外のサービスをそのまま日本に持ってきました的なものも多いですが、ちゃんと動きます。
登録にも苦戦すると思いますが、頑張っていただければと思います。(登録の方法については、解説しません)

選定基準としては、記憶域の量であったり、作れるサイト数であったり、様々です。要件にあったサーバーを選ぶと良いと思います。

サーバーが用意できたら、DNS側の設定でAホストをサーバーのIPアドレスを指定して、サイトにアクセスします。



運用に注意するべき点



過去に経験がありますが、使用しているドメインが突如サービス終了し、サイトへアクセスすると広告サイトへ強制転送されるという事態に遭遇したことがあります。
無料であるがゆえに諦めざるをえない部分はありますが、ユーザーに迷惑をかけないためにも、レジストラ(ドメイン運営)側のニュースには、目を通すことをおすすめします。
これは、サーバー側も同様の話で、メンテナンス情報や閉鎖情報などに注意しておきましょう。

他にも、無料監視サービスを併用する方法もあるかと思います。
無料でサイトを監視するには、Site24x7がオススメです。

また、利用要件に上限アクセス数が規定されているものもあります。サイトの性能は最低ランクですので、大量のアクセスを捌くのには不向きですので、そういうサイトを作成するにはおすすめしません。

サイトの更新にも苦労する可能性があります。スペックが低いために、プラグインやテーマの更新がWEB管理画面からできないことがあります。バックアップも取れない事がありますので、手動での対応方法は把握しておくことをおすすめします。


他の選択肢

Gmailを持っていれば、Google App Engine(GAE)を使う選択肢もあります。
手順はやや複雑になりますが、落ちないサーバーを構築することができます。

参考までに、構築された方のブログをリンクしておきます。

http://www.apps-gcp.com/wp-on-gae-2015/

他にも、無料では済まない可能性はありますが、Amazon EC2 スポットインスタンスを使う方法もあります。

https://aws.amazon.com/jp/ec2/spot/



以上、いかがでしたでしょうか。
無料でなんとかサイトの構築ができてしまう時代にびっくりすると同時に、無料であるがゆえに悩ましい点も多いという感想です。
本来であれば、有償サービスの方が安心できますが、どうしてもという場合には、ご検討してみてください。




コメント

このブログの人気の投稿

Firefoxを起動したら、Couldn't load XPCOM. というエラーが出る時の対処法 | ライタス株式会社

マテビュー(マテリアライズドビュー:Materialized View)のせいで、表領域が削除ができない | ライタス株式会社

[Virus Error]と件名に挿入されたメール