【ライタスの日常】Pingは通るのにRDPできない?3389がLISTENしない原因を調査してみた(前編)

 










こんにちは。
ライタスの営業担当・Kです。

社内PC間でリモートデスクトップ接続(RDP)を行おうとしたところ、

Pingは通るのにRDP接続ができない

というトラブルに遭遇しました。

調査を進めた結果、原因として RDP Listener(rdp-tcp)の異常 が強く疑われる状態でした。

ただし、そこに辿り着くまでにいくつかの確認を行ったため、
トラブルシュートの記録としてまとめておこうと思います。

本記事(前編)では

  • 発生した状況
  • 切り分けの手順
  • 調査結果

を整理します。


発生した状況

社内ネットワーク上のPC同士でRDP接続を行おうとしました。

接続元:PC1
接続先:PC2

しかし接続できません。

状況は以下の通りです。

  • 同一ネットワーク
  • Pingは通る
  • RDP接続は失敗

つまり

ネットワーク疎通はあるがRDPだけ接続できない

という状態でした。


Ping疎通確認

まずは基本的な疎通確認です。

ping 接続先IP

結果

Reply from xxx.xxx.xxx.xxx

Pingは正常に応答しました。

つまり

IPレベルでの到達性は確認できた

という状態です。


RDPポート(3389)確認

次にRDPのポートが開いているか確認します。

PowerShellで以下を実行します。

Test-NetConnection 接続先IP -Port 3389

RDPは TCP 3389 を使用します。

結果

PingSucceeded : True
TcpTestSucceeded : False

つまり

  • Ping → OK
  • TCP3389 → NG

という状態です。

ここで考えられる原因は以下です。

  • Windows Firewall
  • RDP設定
  • RDPサービス停止
  • ポート変更
  • OSエディション
  • グループポリシー

OSエディション確認

RDPのホスト機能は、Windowsのエディションによっては利用できません。

接続先PCのOSを確認したところ

Windows 11 Enterprise

でした。

そのため、OSエディションによる制限の可能性は除外できます。


RDP設定確認

接続先PCでRDP設定を確認しました。

設定

システム

リモートデスクトップ

確認項目

このコンピューターへのリモート接続を許可

結果

有効


Windows Firewall確認

次にWindows Defender Firewallの設定を確認します。

wf.msc

受信規則

Remote Desktop - User Mode (TCP-In)

状態

有効

少なくとも、標準のRDP受信規則は有効になっていました。


RDPサービス確認

RDPサービスが停止している可能性も確認しました。

services.msc

確認サービス

Remote Desktop Services

状態

実行中

ただし、Remote Desktop Services が実行中であっても、
RDP Listener が正常に生成されていない場合は3389で待受しないことがあります。

そのため、次の確認を行います。


3389ポート待受確認

接続先PCで以下を実行します。

netstat -an | find "3389"

通常は以下のように 3389でLISTENしている行 が表示されます。

TCP    0.0.0.0:3389    0.0.0.0:0    LISTENING

しかし今回の結果は

何も表示されませんでした。

つまり

3389ポートで待受していない

状態です。


RDP Listener確認

さらに確認するため、以下のコマンドを実行しました。

qwinsta

通常は以下のように

rdp-tcp

というセッションが表示されます。

しかし今回の結果は

services
console

のみでした。

つまり

通常表示されるはずの rdp-tcp が確認できませんでした。

このことから

RDP Listener が正常に登録・初期化されていない可能性

が高いと判断しました。


ここまでの調査結果

項目 結果
Ping OK
TCP3389 NG
Firewall 標準RDPルールは有効
RDP設定 有効
RDPサービス 実行中
3389 LISTEN なし
rdp-tcp 確認できず

つまり

RDP Listener が正常に動作していない可能性が高い

という状態でした。


後編では

  • rdp-tcp Listenerの状態確認
  • レジストリ確認
  • Listenerの再作成
  • RDP復旧

までを解説します。



それでは、今日はこのあたりで。


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仕事の話から日常のちょっとしたことまで、 ライタスの雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。

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