【ライタスの日常】Pingは通るのにRDPできない?3389がLISTENしない原因を調査してみた(後編)

 



こんにちは。
ライタスの営業担当・Kです。

前編では、Pingは通るのにRDP接続できない問題を調査しました。

調査の結果、

RDP Listener(rdp-tcp)が正常に生成されていない

状態であることが判明しました。

今回は、その解決方法をまとめます。


RDP Listenerとは

RDP接続は Remote Desktop Services が処理しています。

その中でも重要なのが

RDP Listener

です。

Listenerは、簡単に言うと

RDP接続の待受口

の役割を持っています。

通常は以下のように TCP3389で待受 が行われます。

TCP    0.0.0.0:3389    0.0.0.0:0    LISTENING

また、以下のコマンドを実行すると

qwinsta

通常は

rdp-tcp

というListenerが表示されます。


今回の問題

今回の環境では次の状態でした。

  • 3389がLISTENしていない
  • qwinstardp-tcp が表示されない

つまり

RDP Listener が正常に生成されていない

状態でした。

Remote Desktop Services が起動していても、
Listenerの初期化に失敗すると3389で待受しません。


レジストリ確認

RDP Listener の設定は以下のレジストリに保存されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE
 └ SYSTEM
   └ CurrentControlSet
     └ Control
       └ Terminal Server
         └ WinStations
           └ RDP-Tcp

この設定が破損している場合、

  • RDPサービスは起動する
  • しかし Listener の初期化に失敗する

という状態になることがあります。


RDP設定の再有効化

まず、RDP接続を許可する設定を確認します。

以下のコマンドで RDP接続を有効化 できます。

reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v fDenyTSConnections /t REG_DWORD /d 0 /f

この設定は

RDP接続を拒否するかどうか

を制御します。

0 = 接続許可
1 = 接続拒否

Firewall設定

RDP用のFirewallルールも有効化します。

netsh advfirewall firewall set rule group="remote desktop" new enable=Yes

RDP Listener設定の初期化

RDP Listenerの設定を初期化するため、
RDP-Tcp のレジストリキーを削除します。

reg delete "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server\WinStations\RDP-Tcp" /f

RDP-Tcp は Windows が持つ既定の Listener 設定です。

このキーを削除すると、再起動時に Windows が既定設定で Listener を再生成します。

その後、PCを再起動します。

shutdown /r /t 0

再起動後の確認

再起動後にポートの待受を確認します。

netstat -an | find "3389"

結果

TCP    0.0.0.0:3389    0.0.0.0:0    LISTENING

正常に 3389で待受が開始されました。

さらに

qwinsta

結果

rdp-tcp

が表示され、Listenerが正常に生成されていることを確認できました。


接続確認

接続元PCから再度確認します。

Test-NetConnection 接続先IP -Port 3389

結果

TcpTestSucceeded : True

その後

mstsc

で接続したところ、

無事RDP接続に成功しました。


まとめ

今回の原因は

RDP Listener(rdp-tcp)の設定破損

でした。

RDPトラブルの際は、以下の順序で確認すると効率的です。

  1. ping(IP疎通確認)
  2. Test-NetConnection(TCP3389確認)
  3. Firewall確認
  4. RDP設定確認
  5. netstat(3389 LISTEN確認)
  6. qwinsta(rdp-tcp確認)
  7. Listener設定確認

最後に

RDP接続トラブルは

  • Firewall
  • ポート
  • サービス

が原因になることが多いですが、

今回のように

RDP Listenerの設定破損

というケースもあります。

同様のトラブルの際の参考になれば幸いです。


それでは、今日はこのあたりで。


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仕事の話から日常のちょっとしたことまで、 ライタスの雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。

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